かつて横浜ベオスターズが日本一に輝いた時代のマシンガン打線(当時の横浜の切れ目のない打線の名称)の中軸を担った鈴木尚典さん。
鈴木尚典さんは横浜を2009年に引退した後には、
2009年と2010年に横浜の打撃コーチを務めた。
そんな鈴木尚典さんは現在でもたまにメディアに登場することが多く、
普通のトーク番組から、最近では炎の体育TVの「マスク・ド・スラッガー」に登場し、その番組の中で圧巻の打撃力を披露し話題になった。
マスク・ド・スラッガーでの鈴木尚典さんは、
2本のホームランを含む圧倒的なバッティングで容赦がなかったのです。
番組の中では「首位打者」という肩書きで登場していたが、
まさか、ここまでえぐいバッティングをするとは誰も予想していなかったのか、
スタジオの雰囲気も「すげー」と、かつてのマスク・ド・スラッガーでは見れなかったリアクションが起きていました。
そんな鈴木尚典さんは現役時代、
臨時コーチを務めていた落合博満さんに、
特化して打撃の指導を受けた経験があったという。
鈴木尚典と落合博満の関係
落合博満さんが臨時コーチで鈴木尚典さんを指導したのは2001年。
鈴木尚典さんは前年2000年に、
ずっと続いていた3割の打率が落ち、
自分の打撃の改善に前向きだったという。
落合さんが鈴木尚典さんにした打撃指導は、
落合さん自身が現役時代に行っていた、
ボールにバックスピンをかけて打ち上げるという練習。
実際に鈴木尚典さんは落合さんから指導を受けた2001年は、
打率を3割に戻すことに成功するが、肝心な飛距離が伸びず、
ホームランはわずか6本に留まってしまった。
翌年は試合数が少ない関係もあって、
打率もホームラン数も落ちてしまった。
野球ファンの中で、落合さんと鈴木尚さんの関係が悪いと囁かれるのは、
このことが原因のようだが、互いに具体的な当時の話はしない。
たまたま鈴木尚典さんが劣化しただけなのか、
それとも本当に落合氏の指導で劣化したのか・・・。
怪我があった時期とかを考えると、
特に落合さんが悪いという印象はない。
鈴木尚典さんが落合さんに教わった、
打撃の話をしてるのを見つけた。
内容は、
「落合さんに教わったことは大きく2つありました。1つは『バットとボールの角度を常に意識して打て』ということ。
投球の回転を見ながらバックスピンをかけるために、ボールのどの辺りをバットに当てたらベストなのかを教えてもらいました。
ボールの半分から下にバットを当てることを意識しながら、さらにより遠くに飛ばせるバットの角度を調節する練習をした」
「80%の力で振った方がより遠くに飛ばせる」
という打撃理論。
そして鈴木さんは、こう語ってます。
「100%でフルスイングすると、ボール球だと分かったりタイミングを外されたとき、何もできない。
でも20%の余力を残しておけば、体勢を崩されたりバットを止めたいと思ったとき、瞬時にとどまったり微調整したりできる。
僕はホームラン以外に打率も求められていたので、柔軟な対応が必要だったんです」
当時の横浜の鈴木選手への依存はすごかったですよね・・・。
求められることが多い分、焦りやプレッシャーもあったことだろう。
実際に、打率を戻したり、怪我したシーズンも、出た試合では前年よりも遠くに飛ばしてました。
誰も間違いのいない、野球らしい、
なんとも切ない話ですね。
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