かつてはメジャーリーグで2度のホームラン王を獲得して世界的ホームランバッターであったサミーソーサ。
彼は2003年の6月のデビルレイズ戦で、折れたバットの中にコルクが発見され、主審から退場処分を受けた。
計7試合の出場停止になった後に、連日メディアで批判が続いた。

サミーソーサ コルク

実際にバットにコルクを詰めても、スイングスピード自体は上がるが、
飛距離が伸びるというわけでもないらしく、
サミーソーサがバットにコルクを詰めた意図は不明。
本人は、ファンに見せる打撃練習用のバットを間違えて使用したとも言われている。

現在のサミーソーサはすでに引退しているが、
最後に活躍したチームがレンジャーズで、
その後に薬物疑惑で契約がもらえなかった話はマイナー。

サミーソーサ 現在

サミーソーサほどの成績を残した選手が盛大なセレモニーなしに引退となるのは寂しかった。
地元のドミニカでは英雄のような扱いなのに、ファンはガッカリしたことだろう。
ちなみに、彼がテキサスで最後に残した成績は114試合で21HRの92打点。
契約してくれる球団さえあれば、もっと成績を伸ばすことは可能だったはずだ。

日本では1998年の日米野球で豪快なホームランを見せつけ、スポーツ紙の一面を飾った。
サミーソーサはもともと日本でも有名であったが、日米野球でのケタ違いな活躍は衝撃だったはずだ。

そんなサミーソーサも2006年には日本の阪神へ入団すると話題になった。
しかも、近づいたのはサミーソーサ側。しかし、阪神的には年棒を用意するのも大変で、ソーサの年齢が嫌だ断ったそう。
当時のサミーソーサの年棒を考えると、5億以上は確実に用意しないといけない。阪神の性質上、そういう選手は嫌だろうね。(過去の失敗もありますし)

マグワイアとホームランを争っていた時期に、
報道陣の両者の扱いに差があったと、
彼の深刻な人種差別が持ち上がった。
今考えると、サミーソーサも個人的に逆行に立ち向かった選手であった。

今ではドミニカの選手が多くMLBで活躍しているが、
それはサミーソーサの活躍による恩恵が強いことだろう。

人種差別がなくなるのは、才能の世界から先だ。

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