映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』レビュー

    二宮和也が主演の映画『ラーゲリより愛を込めて』が公開されましたね。第二次世界大戦後のシベリアにて起こった実話が基になっている作品です。

    この記事では『ラーゲリより愛を込めて』の公開にちなんで、日本統治時代の台湾の嘉義(かぎ)市に実在した、嘉義農林学校の野球部を描いた『KANO 1931海の向こうの甲子園』のレビューをしていきたいと思います。

    『KANO 1931海の向こうの甲子園』の作品情報

    • 映画公開日: 2015年1月24日(台湾の公開日は、 2014年2月27日)
    • 上映時間:180分
    • 製作国:台湾
    • 監督:馬志翔
    • 脚本:陳嘉蔚、魏徳聖、馬志翔
    • 音楽:佐藤直紀

    2014年に開催された、第9回「大阪アジアン映画祭」のオープニング作品として台湾以外で初上映され、「観客賞」を受賞した本作。台湾制作であるものの、舞台となった時代背景からセリフの多くは日本語であり、一部に台湾語、客家語、原住民語(アミ語)が使われています。

    また、史実に沿って「台湾の水道事業の父」と呼ばれる八田與一氏が劇中に登場するのも興味深い点となっています。

    『KANO 1931海の向こうの甲子園』のあらすじ

    1931年、日本統治時代の台湾から甲子園に出場し、決勝まで勝ち進んだ伝説のチーム「嘉義農林学校野球部」、通称KANO(かのう)。それまで1勝もしたことのなかった弱小チームが甲子園を目指し、大人たちや他校の嘲笑をよそに予選で快進撃を始める。その陰には、かつて名門・松山商業を監督として率いた近藤兵太郎の特訓があった・・・。

    『KANO 1931海の向こうの甲子園』の主な登場人物とキャスト

    近藤兵太郎(永瀬正敏)

    嘉農野球部新任監督。愛媛県立松山商業学校を初の全国出場へと導いたのち、台湾へ赴き、会計士となった。松山時代のいきさつから、嘉農野球部の監督就任依頼を受けても渋っていたが、練習風景を偶然見たのを機に、監督に就任する。

    近藤カナヱ(坂井真紀)

    近藤兵太郎の妻。食事が配給のみで空腹の部員たちにうどんを用意するなど、甲子園を目指す夫を支える。

    濱田次箕(吉岡そんれい)

    嘉農の農業教師で、野球部部長。近藤に監督就任を粘り強く依頼する。教職の傍らバナナやパパイヤの品種改良に取り組んでおり、パパイヤの実になぞらえて呉と平野にかけた励ましの言葉が、甲子園に出場した彼らの心の支えとなる。

    呉明捷(曹佑寧)

    野球部主将で、投手で4番打者を務める。あだ名は、名前の一文字「明」を日本人風にした「アキラ」。近藤によって投手に抜擢され、全島大会1回戦では完全試合、甲子園では全試合完投(2回戦の対神奈川商工戦では完封)した。甲子園ではその圧倒的な投球から「麒麟児」と呼ばれた。卒業後は早稲田大学に進学し、台湾籍のまま日本で暮らした。

    東和一(謝竣晟)

    アミ族出身の捕手・5番打者。試合中、どのような場面でも常に冷静にサインを出すことから「神捕」と呼ばれた。甲子園決勝戦で、指を負傷しながらも完投を望む呉明捷を「わがままだ」と批判しつつも、彼の強い決意を知ってチーム一丸となってサポートする。卒業後は故郷の台東で教師となり、野球チームを結成し、その指導にもあたった。

    八田與一(大沢たかお)

    嘉南大圳建設に取り組む、日本の水利技術者。農村で出会った嘉農野球部員たちを激励する。

    『KANO 1931海の向こうの甲子園』のレビュー

    185分の長編作品ですが、「長い」と感じないくらいの面白さと感動がつまった、充実した映画です。筆者は、多民族が混在する理想的なチームを築いた近藤監督のチームマネジメントから仕事へのヒントを得られた気がします。

    爽やかな青春映画として楽しむのもよし、燃えるスポーツ映画として楽しむのもよし、師弟愛や夫婦愛に涙するもよし、それぞれの視点から楽しんでみてください!

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