元日本の主砲・筒香嘉智選手の現在は?日本復帰はある?

2017年WBC日本代表、かつて日本の4番として名を馳せた筒香嘉智選手。2020年よりメジャーリーグへ挑戦しましたが、その道は非情に苦しいものとなりました。

今回は筒香嘉智選手の現在地について紹介します。

筒香嘉智の現在は?

まず、端的に筒香嘉智選手が現在どの球団と契約しているのかを紹介します。筒香嘉智選手は、2023年8月1日にアメリカの独立リーグであるアトランティックリーグの球団、スタンテンアイランド・フェリーホークスと契約しました。

アトランティックリーグは1998年に設立された、独立リーグの中では最も成功し、最もレベルが高いと評価されているリーグです。元メジャーリーガーの所属やアトランティックリーグ所属選手がメジャーリーグ球団とマイナー契約する事例も多く見られます。

「日本球界復帰はほぼない」

とはいえ、かつて日本では4億円プレーヤーとなり、メジャーでも推定年俸最高700万ドルとなった筒香嘉智選手にとっては、独立リーグは契約条件も厳しい物になるでしょう。日本に戻ればいくらでも良い契約はあるはず、事実筒香嘉智選手は「何球団かオファーをいただいてますし本当に熱心に声を掛けてくださる球団もある」と、2023年7月の取材で語っています。しかし、「まだこっちで何もやりきれていない」「可能性がある限り、中途半端な形で投げ出して日本に帰る感覚は全くない」と、今のところ筒香嘉智選手は日本球界復帰をほぼほぼ否定しています。

筒香嘉智の経歴

ここでは改めて筒香嘉智選手の経歴、及びこの度米独立リーグと契約するに至った経緯を紹介します。

横浜高校から横浜ベイスターズへ

関西の強豪校からの誘いもある中、小学校1年生の時に試合を観戦し、感動した思い出から地元の横浜高校への進学を決め、高校通算69本塁打を放つなど活躍した筒香嘉智選手。2009年のドラフト会議では、地元球団の横浜ベイスターズから単独1位指名を受け、同球団に入団しました。ルーキーイヤーでは、高卒1年目ということもあり、一軍での出場試合数は3試合止まりでしたが、なんと高卒新人ながら一軍でのホームランも記録していますよ。

ベイスターズの、日本の主砲として活躍

2014年頃から一軍に定着、4番での起用が増え始めます。2016年には44本塁打を放ち同年のホームラン王に輝き、この成績をもって2017年3月開催の第4回WBCの日本代表に選出、代表の4番として大会7試合で3本のホームランを放つ活躍を見せました。NPB10年間で968試合に出場した筒香嘉智選手。205本のホームランを放ち、2019年オフにポスティングシステムを利用してメジャーリーグへ挑戦することになりました。メジャーは筒香選手の大いなる夢でしたよ。

メジャーでは苦戦を強いられる

タンパベイ・レイズと2年総額1200万ドルで契約を結び、夢の舞台へいよいよ乗り込んだ筒香嘉智選手。2020年シーズンはコロナウイルス流行の影響でシーズンが短縮する中、全60試合中51試合に出場するも打率は.197という結果に。それでも8本の本塁打、出塁率は.314と打率以外はそれなりの数字もありましたが、翌2021年も不振でシーズン途中にロサンゼルス・ドジャースに移籍、そちらでも結果を残せず7月7日にマイナー契約となりました。

挑戦を続けるも結果は残らず

2021年8月16日、FAでピッツバーグ・パイレーツとメジャー契約を結んだ筒香嘉智選手。同年のパイレーツでの成績は打率.268、8本塁打とまずまずの成績だったものの、2022年は結果が残らず、8月に自由契約に。その後トロント・ブルージェイズとマイナー契約するもオフにFA、翌年となる2023年にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結ぶも、レンジャーズではメジャー昇格を果たせませんでした。よりメジャー昇格の可能性の高い球団への移籍を目指し、自ら自由契約となりましたが、今度は他のメジャー傘下球団からのオファーは届きませんでした。こういった経緯を経て、独立リーグと契約することになったのですね。

最後に

今回は筒香嘉智選手の現在地について紹介しました。

どこまでも夢を追い求め、苦戦を強いられても夢への挑戦を続ける筒香嘉智選手。本人が納得できる形で、その挑戦が報われる日が来るといいのですが……。これからの活躍に期待したいですね。

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