智弁学園と智弁和歌山の応援は毎年激アツです。
スタンドを埋め尽くす応援団の声と、チアのスキルの素晴らしさ。
個人的には千葉の習志野高校に負けないほど、
智弁は甲子園を揺らす応援団を抱える魔物だと思います。
そんな智弁の代名詞ともなっているのが、
「魔曲」と評される「ジョックロック」です。
このジョックロックが流れ出した場面での、
智弁の逆転劇は何回も甲子園で拝見してきました。
しかし、気になるのが、
ジョックロックの原曲。
智弁のオリジナル曲なのか?
いつから演奏し出したのか?
最近になってネットニュースで、
智弁でジョックロックを使わせた、
恩師の方のインタビューが載っていました。
ジョックロック(智弁学園・和歌山の魔曲)の原曲と真実。作曲者は外国人?
ジョックロックが甲子園で演奏され始めたのは、
2000年前後からで、昔ながらの伝統の曲ではないようです。
しかし、それでも今年で10年以上は使われ続けているので、
今後は伝統にふさわしい、高貴な扱いをされ続けることでしょう。
そんなジョックロックを智弁で演奏させ始めた方が、
智弁和歌山の吹奏楽部顧問の吉本英治さんです。
「正直な話、まったくのネタ切れ状態のなかで、偶然生まれた曲なんですよ。引用http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160515-00000007-tospoweb-base」
当時から吉本さんは野球部が甲子園に出場すると、
その都度、新曲を作っていたそう。
(この部分で名門は考え方が違うなと・・)
しかし、智弁和歌山は当時から強すぎて、
例年、連続出場を続け、最終的には、
その毎年作曲するにも、ネタ切れになってしまったそうです。
そんな中、吉本先生は、
新曲にふさわしい楽曲を、
探しまわり、
見つけたのが、ジョックロックの原曲です。
1990年代にヤマハがPSR-740などのキーボートユーザーのために配布した、
MIDIファイルに入っていた曲の中の一つの音源だそうです。
作った方はROB ROWBERRYさんという外国の方のようです・・・。
「原曲はゆっくりした曲調だったんですが、アップテンポにすれば押せ押せムードが出るかなと引用http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160515-00000007-tospoweb-base」
ROB ROWBERRYさんも、海外からびっくりしてることでしょう。
自分の曲が日本の高校野球で風物詩となっているなんて・・・笑。
智弁のオリジナル曲と勘違いしがちですが、
目の付け所やアレンジの仕方を見てると、
吉本先生の腕の大きさが恩恵としてあります。
ちょっとジョックロックの裏話を知ると面白いですね!
魔曲・ジョックロックは楽譜がなく耳コピが難しいため高校野球の応援歌として真似されない?
しかし、このジョックロックは、
智弁学園と和歌山以外の高校にて、
応援の際に演奏されてる場面はなかなか見ません。
オリジナル曲というわけでもないとわかれば、
魔曲として、他校も真似したがりそうですねが・・・。
前に「熱闘甲子園」にて、ジョックロックに関して、
智弁側のスタンドにいた古田敦也さんが、
かなりアップテンポでチアがキツそうだと言及していました。
また、吉本さんのインタビューの中では、
「最初の年にたまたま結果が出たことで、大逆転のイメージをつけることができた。なるべくそれを壊さないようにと、使いどころには気を使いましたね」
「8回以降、得点圏に走者が進んだ場面が合図となる。さらに応援部と吹奏楽部がトランシーバーで連携を取り合い、開始のタイミングをつぶさに検討するという。」
「ジョックロックがかかるとビッグイニングになるのではなく、ビッグイニングになりそうだからジョックロックをかける。もともと魔曲だったのではなく、徐々に魔曲に育てていったんですよ」
引用http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160515-00000007-tospoweb-
つまり、ただ毎回のチャンスにテーマとして流すのではなく、
試合の中で、限られた場面に絞って演奏するということ。
チアの体力との要領をうまく考えた形で応援してるということです。
なので、他校が真似したくても、体力的や連携的に挫折してしまうからつかいづらいのです。
また、このジョックロック自体も難しい曲で、
楽譜自体が販売されておらず、耳コピも難しいといいます。
部員と吹奏楽、応援団の連携が背後にあるとしたら、
この魔曲は簡単には手はつけられません。
ちなみにジョックロックが魔曲として効果ある根拠として、
不気味な不協和音が場の雰囲気を麻痺させること、
選手の間でも認知されているので、選手の集中力・士気が上がること、
短いフレージを繰り返すことに、何か不思議な空気を呼び込んでいるようにも・・・。
いわば、吹奏楽とチアの努力と、
それにかみ合った野球部の結果と、
貴校が魔曲を育て上げた親ということです。
しかし、他校の名門校も、
魔曲を提げて甲子園に来てくれたら嬉しいですね・・。