事前に6球団が1位指名選手を公言するという、異例な展開となったドラフト会議2022。2022年10月20日に開催され、126名の選手が指名されました。
その中でも2023年シーズンから即戦力として最注目の選手が5名いますので、順番にご紹介していきます。
2023年最注目の5人のルーキー
2022年のドラフト会議で指名された選手の中で、2023年シーズンからの活躍が期待されているのは次の5選手です。
- 吉村貢司郎投手
- 益田武尚投手
- 曽谷龍平投手投手
- 蛭間拓哉外野手
- 加藤豪将内野手
順番に紹介していきます。
注目選手①吉村貢司郎(ヤクルト:ドラフト1位)
- 【名前】吉村貢司郎(よしむら こうじろう)
- 【生年月日】1998年1月19日(24歳)
- 【出身地】東京都
- 【身長/体重】183cm/85kg
- 【守備位置】投手
- 【投打】右投右打
- 【経歴】日大豊山高~國學院大~東芝
吉村投手は高校時代からプロ注目の投手でした。日大豊山高校3年時には東東京大会で準優勝に貢献。進学した國學院大学では、4年生の春にはエースとして君臨し、ドラフト候補として注目されていましたが、右肩を故障してしまい、指名漏れを経験します。
その後、東芝に進んでからも着実に力をつけ、3年目の2022年10月6日、東京ヤクルトスワローズとの練習試合で、三冠王の村上宗隆選手を空振り三振、3回には山田哲人選手からも空振り三振を奪うなど、3回無失点7奪三振の好投を見せました。その活躍がヤクルト首脳陣に強烈なインパクトを残し、ヤクルトからドラフト1位指名を受けました。
一番の武器になるフォークと最速153キロのストレートのコンビネーションで三振を取ることができ、どのポジションでも力を発揮することが期待されています。
注目選手②益田武尚(広島:ドラフト3位)
- 【名前】益田武尚(ますだ たけひさ)
- 【生年月日】1998年10月6日(24歳)
- 【出身地】福岡県
- 【身長/体重】175cm/86kg
- 【守備位置】投手
- 【投打】右投右打
- 【経歴】嘉穂高~北九州市立大~東京ガス
無名の高校出身ながら、地道に経験と実力を積んできた増田投手。大学では、3年秋にリーグ優勝を果たし、MVPに輝いています。
最速153キロ、持ち球はスライダー、カットボール、スプリットの本格派です。コーナーに投げ分ける制球力も魅力で、空振りがとれる強いストレートで打者をねじ伏せていく投手です。今年の都市対抗では3試合に先発しましたが、どちらかというとリリーフの方が適性もあると思われます。
注目選手③曽谷龍平(オリックス:ドラフト1位)
- 【名前】曽谷龍平(そたに りゅうへい)
- 【生年月日】2000年11月30日(21歳)
- 【出身地】奈良県
- 【身長/体重】182cm/80kg
- 【守備位置】投手
- 【投打】左投左打
- 【経歴】明桜高(元ノースアジア大明桜)~白鴎大
大学No.1左腕の呼び声が高い本格派左腕は、最速151キロのストレートに、スライダー、ツーシームを投げ分け、奪三振力の高い投手です。高校3年時は吉田輝星投手(日本ハム)に決勝戦で投げ合い敗れたため、甲子園出場を逃しました。
白鴎大学進学後に力をつけ、3年春に最多奪三振、3年秋に優秀選手賞、最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振、ベストナインを獲得しました。さらに4年春の松本大学戦でノーヒットノーランを達成し、プロ最注目大学生投手となりました。
注目選手④蛭間拓哉(西武:ドラフト1位)
- 【名前】蛭間拓哉(ひるま たくや)
- 【生年月日】2000年9月8日(22歳)
- 【出身地】群馬県
- 【身長/体重】177cm/87kg
- 【守備位置】外野手
- 【投打】左投左打
- 【経歴】浦和学院高~早稲田大
長打力が魅力の大学屈指の強打者です。ライオンズジュニアから浦和学院高校に入り、1年夏からベンチ入り。3年夏には主将として渡邊勇太朗投手(西武)らとベスト8に進出に貢献し、プロ注目選手として活躍。U-18日本代表にも入り、根尾昂投手(現中日)らとともにプレーしました。大学でも日本代表に選出され、高校・大学と続けて日の丸に袖を通した唯一の選手です。
大学通算10本塁打はどれも勝負所での一発ばかりとここぞという時に大いに期待できます。インコースに脆さを見せるが、それもあまりあるほどのパワーヒッターです。パワーヒッターでありながら50メートルを5秒9で走る俊足も魅力です。
注目選手⑤加藤豪将(日本ハム:ドラフト3位)
- 【名前】(かとう ごうしょう)
- 【生年月日】1994年10月8日(28歳)
- 【出身地】アメリカ合衆国・カリフォルニア州
- 【身長/体重】188cm/90kg
- 【守備位置】二塁手
- 【投打】右投左打
- 【経歴】ランチョ・バーナード高校(カリフォルニア州サンディエゴ)〜ヤンキース傘下〜マーリンズ傘下〜パドレス傘下〜ブルージェイズ〜メッツ
細身ながらパンチ力を秘めるシュアな打撃と俊足、二塁を中心とした全内野のポジションに加え、外野もこなすユーティリティープレーヤーです。特に内野手としては俊敏で柔らかいグラブ捌きは「猫のような動き」と称されています。
新庄監督は「セカンドで5番、6番あたりでいってもらえたら強いチームになれる」と期待を寄せています。チームの中核を担っていた近藤健介選手がソフトバンクへ移籍したことで、加藤選手にかかる期待は大きいものになっています。
最後に
ドラフト会議によって指名された選手の中から、即戦力として大きく期待がかかっている5人の選手を紹介してきました。
ここ数年新人選手が大いに活躍し、チームの勝利に貢献しているケースが多く見られます。この5名の中から新人王を獲得する選手が出てくるのか期待しましょう!