今年も大谷翔平選手が選出され、日本でも注目を集めたMLBのオールスターゲーム。「1番・指名打者」で試合に出場した大谷翔平選手は、ドジャースのカーショウ投手からヒットを放ちました。
これまで、多くの日本人選手が出場してきたMLBのオールスターですが、歴代の中でも特に輝きを放った選手が3名いますので、まとめてご紹介します!
MLB オールスターで輝きを放った3人の日本人選手
①野茂英雄投手(ドジャース)
日本人選手2人目のメジャーリーガーとなった野茂英雄選手は、メジャー挑戦1年目の1995年にオールスターに選出されました。
1995年のMLBオールスターはテキサス・レンジャースの本拠地であるザ・ボールパーク・イン・アーリントンで行われ、野茂投手はナショナル・リーグの先発投手として出場しました。ドジャースの同僚マイク・ピアザ選手とバッテリーを組んで、2回を被安打1、奪三振3、無失点という素晴らしい内容で終えました。
そのシーズンは後半戦も素晴らしい投球を続け、シーズン通算で13勝6敗、防御率2.54(リーグ2位)、236奪三振(リーグ1位)、3完封(リーグ最多)を記録して、最多奪三振のタイトルを獲得し、チームの7年ぶりの地区優勝に貢献しました。
②イチロー選手(マリナーズ)
2001年〜2010年まで連続で出場し、日本人選手最多出場回数10回を誇るイチロー選手も毎回素晴らしい成績を残しています。特にルーキーイヤーとなった2001年は、337万票(日本からの票68万票を含む)を獲得し、MLB最多得票で両リーグ通して1位でオールスターに出場しました。さらに、2007年は史上初のランニングホームランを放つ活躍を見せ、オールスターMVPを獲得しています。その年はシーズン最終成績で打率.351、安打238、得点圏打率.397と素晴らしい結果を残しました。
イチロー選手の各年の成績一覧は、次の通りです。
- 2001年 ファン投票:1番センター・ライト 3打数1安打(一安/二ゴロ/三ゴロ)
- 2002年 ファン投票:1番ライト 2打数0安打(一ゴロ/二ゴロ)
- 2003年 ファン投票:1番ライト 1打数0安打(一ゴロ/四球/四球)
- 2004年 ファン投票:1番センター 4打数1安打(右2/一ゴロ/一ゴロ/三ゴロ)
- 2005年 選手間投票:途中出場センター・ライト 2打数1安打(右安/中飛)
- 2006年 ファン投票:1番ライト 3打数0安打(三振/右飛/遊ゴロ)
- 2007年 ファン投票:1番センター 3打数3安打 1本塁打2打点(右安/左安/走本)※オールスターMVP
- 2008年 ファン投票:1番ライト 3打数1安打(右飛/右安/三振)
- 2009年 ファン投票:1番ライト 3打数1安打(右安/右飛/二ゴロ)
- 2010年 ファン投票:1番ライト 2打数0安打(遊飛/三振)
③大谷翔平選手(エンゼルス)
大谷翔平選手は、2021年に史上初めて投手と指名打者(DH)の二刀流出場を果たし、日本人選手の枠にとどまらず、米球界の常識をまた1つ覆しました。試合では、投手としてタティスJr. 選手、マンシー選手、アレナド選手の3人を三者凡退に打ち取り、田中将大投手(2019年)に続いて、日本人2人目の球宴勝利投手になりました。打者としては2打席に立ち、いずれも内野ゴロに倒れました。また、試合前日に行われたホームランダービーでも日本人選手として初めて出場。オールスター戦のユニホームが史上最高額1,400万円超で落札されるなど海外の反応も凄まじく、話題に事欠かない活躍を見せました。
2022年は、試合前から初球を振ると明言しており、宣言通りカーショウ投手の初球をスイング、体制を崩されながらもセンター前ヒットを放ちました!大谷翔平選手の過去の成績一覧は、次の通りです。
- 2021年 ファン投票:1番投手・指名打者 2打数0安打(二ゴロ/一ゴロ)
- 2022年 ファン投票:1番指名打者 1打数1安打(中安/四球)
最後に
MLB オールスターには、今回ご紹介した野茂英雄投手やイチロー選手、大谷翔平投手だけでなく、佐々木主浩投手や松井秀喜選手、ダルビッシュ有投手など、非常に多くの日本人選手が出場してきました。特に、MVPを獲得したイチロー選手と投打二刀流で出場した大谷翔平選手は歴史を作りましたね!2023年のオールスターでも多くの選手が選出され、歴史を作って行ってくれることを期待しましょう!!