プロ野球も開幕し、2ヶ月が経過しようとしています。セ・リーグは阪神タイガースが独走状態となってきていますが、パ・リーグはまだまだどこが上に行くのかわからない状態ですよね。それは開幕前の下馬評を覆す活躍を見せている千葉ロッテマリーンズと北海道日本ハムファイターズの検討が大きいと言えます。
そこで今回はその千葉ロッテマリーンズと北海道日本ハムファイターズの成績をまとめていきます!
2023年5月28日時点でのプロ野球 成績 パ・リーグ順位
まずは交流戦前、5月28日時点でのパ・リーグ の順位表をまとめておきます。
順位 | チーム名 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | 勝差 | 得点 | 失点 |
1 | ロッテ | 42 | 25 | 15 | 2 | .625 | - | 153 | 119 |
2 | オリックス | 47 | 26 | 19 | 2 | .578 | 1.5 | 183 | 151 |
3 | ソフトバンク | 43 | 23 | 18 | 2 | .561 | 1 | 147 | 142 |
4 | 日本ハム | 48 | 21 | 27 | 0 | .438 | 5.5 | 155 | 161 |
5 | 西武 | 46 | 19 | 26 | 1 | .422 | 0.5 | 131 | 158 |
6 | 楽天 | 44 | 17 | 26 | 1 | .395 | 1 | 129 | 167 |
降雨などの影響でロッテとソフトバンクの消化試合数がやや少なめになっていますが、オリックスを含めた3チームが2.5ゲーム差と混戦模様です。交流戦でどのチームが抜け出すのか、楽しみですね!
千葉ロッテマリーンズ(1位)
開幕前の予想で最下位に予想された解説者が多かった千葉ロッテが現在1位です。ホームでは13勝3敗と10勝ち越ししています(ビジターは12勝12敗)。
この結果に対し、球団OBの里崎智也氏は5月19日にAbemaで放送された『バズ!パ・リーグ』で「一番は先発が安定してる。今一番先発の防御率も、パ・リーグ6球団の中で一番良いことから、先発がしっかりゲームを作って、少ないチャンスをモノにするという形ができている。」と先発陣が軸となる形で試合を作り、勝利していると評価しています。
その上で、過去の優勝争いしたときのことをもとに「相手のミスを着実にモノにし、自分たちはミスをしないっていう野球をする必要がある。最近はそれができているので、得点圏打率こそ低いものの勝ちを積み重ねられている」と話しています。
試合の進め方としては里崎氏が話した通りですが、そもそも監督と選手との関係性もあるようです。真正面から「実情」を話すから選手に受け入れられており、先発投手のアクシデントが起きた日は練習中に投手陣の元に歩みより、ブルペンデーとなったことで負担をかけることを直接謝罪するシーンもあったそうです。主力にもけが人が続出し、決して磐石とはいえない布陣で、選手も意気に感じて戦う、まさに全員野球で勝ち星を積み重ねています。
北海道日本ハムファイターズ(4位)
新庄剛志監督の2年目はエスコンフィールド北海道が開設し、優勝を目指す戦いをしていますが、2023年3、4月は9勝16敗と大きく負け越して最下位に低迷していました。しかし、5月は22日までで10勝7敗と奮闘し、17日の西武戦から4連勝を飾るなど、最大借金9を4まで減らして4位に浮上しました。交流戦前の5月28日時点では負け越し6の4位につけています。3位ソフトバンクまでが5.5ゲーム差とやや開きがあるので、交流戦以降の巻き返しが期待されています。
しかし、下馬評を覆す躍進を見せているのは事実で、その躍進は投手陣が安定していることが最大の理由となっています。5月のチーム防御率2.19はリーグトップで、先発陣は1.83と圧巻の数字を残しています。侍ジャパンにチームで唯一選出され、WBC世界一に貢献した伊藤大海投手は開幕から絶不調で、3,4月が0勝3敗、防御率5.82という成績から「WBCの燃え尽き症候群」が心配された。しかし5月に入ると2勝0敗、防御率1.29ときっちり立て直しており、ここからの活躍も大いに期待されています。
野手陣については、今季はレギュラーを固定して戦うことを宣言していましたが、春先は歯車がかみ合わず、現在は不動の4番として期待された野村佑希選手を1番に起用したり、二遊間も相手との相性や調子の良さを見極めながら起用したりするなど、柔軟な戦いを見せていることで勝ちが増えてきたようです。
最後に
今回はパ・リーグで下馬評を覆し検討している千葉ロッテと日本ハムにフォーカスしてまとめてきました。セ・リーグは昨年まで2連覇を果たし、今季も優勝候補の筆頭と予想されていたヤクルトが10連敗で交流戦前の戦いを終えるなど、苦戦を強いられており、再開予想が多くなされていた中日がその予想通り、苦しい戦いを強いられています。
5月30日からはセ・パ交流戦が始まり、これまでとはまた異なる戦いをしていくこととなります。千葉ロッテと日本ハムが交流戦でどのような成績を残し、シーズン終了時点でどの順位でフィニッシュするのか、非常に楽しみですね!