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イチローのバントホームランとは?生まれた理由や当時の評価も

イチローさんはオリックス・バファローズやシアトル・マリナーズ、ニューヨーク・ヤンキースでプレーし、MLBで10年連続200安打、日米通算4,367安打という記録を残したレジェンド選手です。

日本が世界に誇る安打製造機であるイチローさんですが、バントホームランというのは本当なのでしょうか。

そこで今回は、イチローさんのバントホームランや生まれた理由、当時の評価について紹介します。

イチローのバントホームランとは?生まれた理由は?

出典元:nanbusenkaisoku5

イチローさんはNPBで7年、MLBで19年もプレーし、日本人選手の価値を高め、認めさせてくれた数少ない選手です。イチローさんといえば、圧倒的なバットコントロールとミート力、走力が注目されがちですが、10年連続でゴールドグラブ賞に輝いた守備力も高く評価されてきました。

イチロー選手が守る場所は、エリア51とも呼ばれており、レーザービームと称されるほどの送球などを披露してきています。

そんなイチローさんですが、バントホームランをしたというのは本当なのでしょうか。

バントホームランとは?

通常、野球の試合でホームランが生まれる場合、フルスイングしたバットに投手が投げたボールがジャストミートして遠くまで飛んでいきます。現在の理論では、ホームランは打球速度が150㎞/h以上、打球角度が25度~30度、スイングスピードは120㎞/h以上であることが必須条件となっています。

しかし、バントホームランはバントをした際に、打球が上手いこと当たってホームランになるというものです。

そのため、理論的にはバントホームランは起こりえないことなのですが、イチローさんのは本当なのでしょうか。

映像がある?

イチローさんのバントホームランに関しては、YouTubeなどに映像が残っています。たしかに、映像を見てみるとイチローさんがバントホームランしている様子が映し出されていました。

イチローさんがセーフティバントを行ない、バットの上に当たって高く上がったボールが、スタンドまで届いています。この映像を見る限りでは、イチローさんのバントホームランが実際にあるように思えますが、実は他の映像を上手くつなぎ合わせたフェイク動画です。

ちなみに、イチローさんがバントホームランしたという記録も残っていません。

ゲームが元ネタ?

バントホームランが生まれた背景には、1987年に発売された「燃えろ!!プロ野球」という野球ゲームが影響していると思われます。「燃えろ!!プロ野球」は、今の野球ゲームほどクオリティが高くなく、ゲームバランスも崩れていたので、強打者がバントの構えをしてもホームランになってしまうという現象がありました。

そして、ゲームで起こりうることは、現実でもあり得るのではないかと考えられ、そういったことがイチローさんのバントホームランに繋がっているのではないでしょうか。

ランニングホームランと勘違いされているから?

イチローさんのバントホームランが生まれた理由としては、2007年7月10日に行なわれたMLBオールスターゲームでの史上初となるランニングホームランが関係しているのではないでしょうか。

MLBオールスターゲームで、イチローさんは5回にライトフェンス直撃の長打を放ち、打球が不規則に跳ね返ったことで処理に手間取り、その際にランニングホームランを達成しました。

ランニングホームランはかなり珍しいことであり、同じホームランであることから勘違いされているのかもしれません。

バント安打が上手いから

現在のMLBでは、打者のデータから極端な守備シフトを敷くことがあり、その隙を突くときにバント安打が行なわれることがあります。

しかし、イチローさんが現役であるときは、そこまで極端な守備シフトが敷かれることはなく、バント安打で内野安打を狙うことは容易ではありませんでした。しかし、MLB時代のイチローさんは、バント安打成功率が驚異の.591という数字を残しており、約3回に2回がヒットになるというほどです。

バントの名人でもあるので、イチローさんのバントホームランも生まれたのではないでしょうか。

イチローの当時の評価とは?固定概念を覆した

2026年2月現在のイチローさんの評価は、日米共にレジェンドと言われるほど高く、球界の歴史に名を刻むほどとなっています。

イチローさんが日本人野手として成功を収めたことで、松井秀喜さんや福留孝介さん、城島健司さん、井口資仁さんといった選手がMLBという舞台にチャレンジすることができたと言っても過言ではありません。

では、イチローさんの当時の評価は、どうだったのでしょうか。

懐疑的な見方が多かった

今でこそ、日本人選手は高く評価されていますが、当時は現在ほど高くは見られていませんでした。特に、日本人野手はMLBのスピードとパワーに対応することが難しいとされており、2000年オフにイチローさんが、ポスティングでオリックス・バファローズからシアトル・マリナーズに移籍した当初は、懐疑的な見方も少なくありませんでした。

また、オリックス・バファローズで圧倒的な数字を残していたイチローさんですら、MLBでは打率.270~.280を残すことができれば良いという程度にしか考えられていなかったようです。

固定概念を覆す活躍

懐疑的な見方がされていた中で、イチローさんはMLBの固定概念を覆すような活躍を見せました。

ルーキーイヤーからイチローさんはとんでもない活躍を見せ、メジャー新人安打記録を大きく塗り替える242安打を記録し、首位打者、新人王、MVP、盗塁王などといった数々のタイトルを獲得していきます。

そして、イチローさんは、MLBオールスターゲームに選出されるほどの実力と人気を兼ね備えた選手へとなりました。

厳しい意見も

イチローさんの代名詞の1つでもあった、芸術的なバント安打ですが、一部のファンなどからは厳しい意見が寄せられていました。イチローさんのバント安打は、巧みなバットコントロールと一塁到達タイムが3.7秒という技術とスピードが合わさったものなのですが、一部のMLBファンからは、バント安打でヒットになるのは野球ではない、男なら真っ向勝負しろといった意見があったようです。

しかし、今ではイチローさんは、誰もが認めるレジェンド選手となっています。

まとめ

今回はイチローさんのバントホームランや生まれた理由、当時の評価について紹介しました。

2026年2月現在、イチローさんは野球やスポーツの普及活動をしつつ、シアトル・マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターとして活動をしています。また、2025年1月に、イチローさんは日本人・アジア人初となる米国野球殿堂入りを果たし、99.7%という高い得票率を記録しました。

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