日本のバスケ王国で開催!FIBAバスケットワールドカップ開催地はどこ?

2023825日から全17日間の日程で、4年に一度のバスケットボールの祭典であるFIBAバスケットボールワールドカップ2023が開催されます。

今大会は3カ国共催となり、その一つが日本で、日本のバスケ王国で行われることが決まっています。地元の方々や日本全国のバスケットボールファンは、今から大会の開催を待ちわびています。

そこで今回は、日本でも開催されるFIBAバスケットボールW2023の概要、開催地、バスケ王国・沖縄、バスケ日本代表日程についてまとめてみました!

FIBAバスケットボールワールドカップ2023の概要

  • 日程:2023825()910()
  • 開催地:フィリピン/日本/インドネシア
  • 会場:6都市6会場

FIBAバスケットボール・ワールドカップは、FIBA(国際バスケットボール連盟)主催の男子の公式戦の一つで、4年に一度、夏季オリンピックの中間年に開催されます。以前はバスケットボール世界選手権という名称でしたが、2014年大会以降は現在の「ワールドカップ」という名称に変わりました。

現在の出場枠は、全32カ国と設定されていて、開催国と各大陸予選を勝ち抜いた上位チームが出場します。2023年大会の出場枠は、開催国2カ国、アメリカ予選7カ国、アフリカ予選5ヵ国、ヨーロッパ予選12カ国、アジア・オセアニア予選8カ国となります。

また、今大会は2024年パリオリンピックの予選を兼ねていて、今大会出場チームの中で、FIBAヨーロッパ加盟国とFIBAアメリカ加盟国の各上位2チーム。FIBAアフリカ加盟国、FIBAオセアニア加盟国、FIBAアジア加盟国の各トップチームに、来年開催のパリ五輪出場権が与えられます。

FIBAバスケットボールワールドカップ2023の開催地

今大会は3カ国共催となり、フィリンピンをメイン会場とし、日本、インドネシアで開催されます。フィリピンでは4会場使用し、日本とインドネシアは各1会場で開催します。

FIBAバスケットボールワールドカップ2023フィリピン会場

「なんでフィリピンがメイン会場?」と思う方もいるかもしれませんが、実はフィリピンではバスケットボールが国技のため、競技人口が大変多く、アメリカのNBAをテレビ観戦するなど、バスケットボールファンが非常に多い国なのです。

フィリピンのプロリーグ(PBA)の歴史は古く、1975年に設立。アメリカのNBAに次ぎ、世界で2番目に古いプロリーグとなります。

20221118日発表のFIBA世界ランキングでは、フィリピンは40位で、アジア勢では日本に次ぐ8番目に位置しています。

フィリピンでは下記4会場で、4組の1次予選リーグ、2組の2次予選リーグ、準々決勝以降の決勝トーナメントが開催されます。

都市名会場名収容人数過去の大会実績
ボカウェフィリピン・アリーナ55,000Ÿ   2018FIBA 3x3ワールドカップ

Ÿ   2019年東南アジア競技大会の開会式

ケソン市アラネタ・コロシアム25,000Ÿ   1978FIBA世界選手権
パサイモール・オブ

・アジア・アリーナ

20,000Ÿ   2013FIBAアジア選手権

Ÿ   2016年のFIBAオリンピック予選大会

Ÿ   2019年東南アジア競技大会

パシッグフィルスポーツ・アリーナ10,000Ÿ   2011FIBAアジアチャンピオンズカップ

 

FIBAバスケットボールワールドカップ2023日本会場

日本では「黒子のバスケ」や「SLAM DUNK」といった、バスケットボールを描いた人気アニメがいくつもある他、現在は渡邊雄太選手と八村塁選手、二人の日本人選手がNBAでプレーしていることもあり、バスケットボールは日本の人気スポーツの一つとなっています。

現在の日本代表の世界ランキングは38位で、アジアランキングは韓国に次ぐ7位となります。

今大会、日本では2組の1次予選リーグと1組の2次予選リーグが開催されます。会場となる沖縄アリーナは沖縄県沖縄市のコザ運動公園にあり、日本のプロバスケットボールチームである琉球ゴールデンキングスの本拠地にもなっています。

都市名会場名収容人数過去の大会実績
沖縄市沖縄アリーナ10,000Ÿ   20213月に開場したばかり

 

FIBAバスケットボールワールドカップ2023インドネシア会場

現在、世界ランキング81位、アジアランキング14位のインドネシア代表。インドネシアは今大会の開催国枠での出場は保証されておらず、今大会への出場には2022FIBA男子アジアカップでベスト8に入ることが条件とされていました。しかし、2022FIBA男子アジアカップでは11位で終わり、初のW杯出場は果たせませんでした。

インドネシアも日本同様、2組の1次予選リーグと1組の2次予選リーグが開催予定です。

都市名会場名収容人数過去の大会実績
ジャカルタイストラ・ゲロラ

・ブン・カルノ

7,166Ÿ   2018年アジア競技大会

 

日本屈指のバスケットボール王国・沖縄!

今回のFIBAバスケットW杯で日本開催地となる沖縄は、日本国内に存在する言わずと知れたバスケットボール王国の一つです。ここでは沖縄バスケのルーツをご紹介します。

米軍とバスケットボール交流

沖縄にバスケットが伝わったのが約100年前といわれていて、学生スポーツの一つだったバスケットボールは、米軍基地を通じ、バスケットボールの本場・アメリカの影響を強く受けてきました。

沖縄が日本に返還された1972年頃、米軍からバスケットボールの提供を受け、各地の公民館には大きな木に鉄の廃材をくくりつけるなどの簡易バスケットゴールが作られました。沖縄でバスケットボールは既に身近なスポーツではありましたが、ボールの提供をきっかけに、子供たちがバスケットボールをして遊び、広く親しまれるスポーツへと変化を遂げました。

このような背景のもと、バスケットボール競技が盛んとなった沖縄ですが、沖縄バスケのレベル向上のきっかけとなったのが、アメリカ人との対戦。高校生や大学生が米軍基地に招待され、基地内のアメリカ人と対戦する機会が頻繁に設けられました。身長190cmを超える人たちを相手に、沖縄の学生たちは技術を磨いていきました。

沖縄の地上波でNBA放送

沖縄のテレビ地上波には、米軍基地向けにアメリカの番組が放送されているチャンネルがあり、沖縄の人たちは日常的にNBAの放送を見ていました。子供たちは世界トップクラスの技を真似しようと、近所の公園や公民館でバスケットボールに励みました。

こうした環境から、大柄な選手は少ないですが、スピードや個人技に優れた選手が数多く誕生し、全国中学校バスケットボール大会の男子では、1980年に沖縄市立コザ中学校が優勝して以来、沖縄勢はこれまでに6度の優勝を飾っています。

地元・沖縄のプロバスケットボールチーム「琉球ゴールデンキングス」

琉球ゴールデンキングスは2007年に創設され、bjリーグに参入。2015年にホームタウンを沖縄市にすることを発表しました。この沖縄市は沖縄で最もバスケットボールが盛んな地域でもあります。

2021年には琉球ゴールデンキングスの本拠地となる沖縄アリーナが完成。バスケットボール好きの沖縄の人々に支えられ、昨シーズンのB.LEAGUE観客動員数はトップ。そして、チームは準優勝に輝きました。

今後のバスケットボール男子日本代表の日程

下記は今後のバスケ日本代表日程です。現在はFIBA W2023アジア2次予選の最中で、ここまで通算55敗。グループ4位に位置しています。残すは2戦、223日のイラン戦と226日のバーレン戦となります。日本代表は今大会の開催国となるため、既にW杯出場が決まっています。

日程対戦国開始時間会場
2023223イラン15:00高崎アリーナ(群馬県)
2023226バーレン14:05

 

まとめ

今回は、沖縄が開催地の一つでもあるFIBAバスケットボールワールドカップ2023の概要、開催地、バスケット王国・沖縄、バスケ日本代表日程についてまとめてみました。

沖縄とバスケットボールの繋がりにはアメリカ人が大きく関係していることが分かり、また、沖縄の人々にとってバスケットボールは生活の一部のような存在であることが分かりました。

そんな沖縄で開催されるFIBAバスケットボールワールドカップ2023は大いに盛り上がること間違いなしですね。W杯でのバスケットボール男子日本代表の活躍を楽しみにしています!

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