
かつて広島東洋カープのエースとして君臨し、二度の沢村賞受賞、WBCでの登板など活躍した前田健太選手。2016年シーズンよりメジャーリーグに挑戦し、10年以上にわたって活躍を続けてきました。そんな前田健太選手に引退の噂があるようなのですが、本当でしょうか。
今回は前田健太選手の引退の噂、日本復帰の可能性、経歴や現在について調査しましたよ。
前田健太に引退の噂が?
2023年オフにデトロイト・タイガースと2年契約を結んだ前田健太選手ですが、2024年シーズンは結果が振るわず2025年シーズンの先発ローテーション入りを逃します。リリーフとして登板するもそちらでも結果は出せず、5月7日という早い段階で自由契約になりました。その後5月16日にシカゴ・カブスとマイナー契約、8月4日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結ぶなど奮闘したものの、メジャーには戻ってこれていません。
年齢も37歳とベテランの域に来ており、成績が苦しい前田健太選手が引退を選ぶのではないかという噂が出ているのですね。
本人は引退するつもりはない
前田健太選手本人は、2025年9月に入って「来シーズンはNPBでのプレーを目指す」という意向であることを明かしています。前田健太選手本人は、メジャーでの戦いは終えるものの野球選手を引退するつもりはないということですね。
元々前田健太選手は、デトロイト・タイガースとの二年契約を結んだ段階で「これを終えたら帰ろうと思っていた」そうで、例えデトロイト・タイガースでのプレーが上手く行っていたとしても、前田健太選手が2025年を最後にメジャーから退くというのは変わらなかったのかもしれません。
契約する球団があるかは分からない
一方で、前田健太選手が現役続行を望んでも、獲得する球団が現れなければ続けられないのがプロ野球。近年の日本球界は若返りがトレンドになっており、2026年を38歳で迎える前田健太選手の獲得に乗り出す球団が、絶対にあるとは言えません。
前田健太選手はカープのレジェンドですが、そのカープも現在選手枠はカツカツ。2025年シーズンもCS争いを厳しい立場で戦っているチームだけに、どちらかといえばチームを再建していかなければならない立場であり、前田健太選手を獲得するという決断も簡単にできるものではないように思えます。
結果的に引退となる可能性も
メジャーから日本に復帰する選手は、ほとんどの場合はどこかしらの球団が獲得に乗り出し、その結果、再び日本で活躍する選手もいます。一方、日本でほとんど稼働できずに引退となる選手がいるのも事実です。特に前田健太選手の場合は、日本に復帰する選手の中でも一際高齢、2025年シーズンではメジャーで投げる姿を見ることはできませんでした。しかし実績はあるため獲得にはそれなりのコストがかかりそうです。結局どこも獲得に乗り出さず、前田健太選手が引退になってしまう可能性は否定できません。
前田健太の経歴
ここからは前田健太選手の経歴について紹介します。
小学三年生の時に野球を始める
小学校三年生の時に幼馴染の影響で地元のチームで野球を始めた前田健太さんですが、なんと小学生時代に西日本優勝など31個ものタイトルを獲得したのだとか。2歳から始めた水泳でも西日本大会優勝を果たすなど、前田健太さんは子供の頃から素晴らしい運動能力を持っていたのですね。他にはサッカーなどにも取り組んでいたそうです。
中学時代には日本選抜に選ばれて世界大会に出場、優勝に貢献してMVPにも選出されました。正しく野球エリートという感じです。
PL学園に進学
中学卒業後、前田健太選手は野球の名門校だったPL学園に進学し、一年の夏からベンチ入りを果たしました。大阪府大会の決勝で再試合となった際に完投勝利を挙げるなど、一年時から活躍し甲子園も経験しましたよ。3年春にはセンバツ出場を果たし、チームをベスト4に導く活躍。高校通算27本の本塁打を放ち、3年夏に4番でエースを務めるなど、投手だけでなく打者としても活躍しましたよ。2006年の高校生ドラフトで広島東洋カープから1巡目指名を受け、プロの道へ進みました。
プロ二年目から一軍で活躍
ルーキーイヤーは二軍で先発のローテーションを務め、チームで最多の投球回を投げた前田健太選手は、二年目の2008年にエースナンバー、背番号18を受け継いで一軍デビュー。9勝2敗防御率3.20を記録し、プロ三年目はリーグ最多の29先発とフル回転、プロ四年目には15勝でリーグ最多勝、174奪三振で最多奪三振、防御率2.21で最優秀防御率と、投手三冠を達成し沢村賞も受賞、名実ともにカープのエースとなりました。
WBCで日本代表入り
2013年に行われた第3回WBCでは日本代表の28人に名を連ね、中国、オランダ、プエルトリコとの試合で先発起用されました。15イニングを投げて被安打6、失点は1と堂々たるピッチングを見せましたよ。
2015年には15勝で自身二度目となる最多勝、防御率2.09を記録し、自身二度目の沢村賞を受賞。NPBで97勝の実績を持って、同年オフにメジャー挑戦を果たしました。
ロサンゼルス・ドジャースでメジャーでのスタートを切る
ポスティングシステムを利用して、2016年1月7日にロサンゼルス・ドジャースと契約。開幕戦から三試合目のサンディエゴ・パドレス戦で初先発し6回無失点の好投、更に打席ではホームランも放つ鮮烈デビュー、見事勝ち星を手にしました。最終的に32先発で16勝11敗防御率3.48という成績を残し、ベースボール・アメリカ誌選出の「オール・ルーキーチーム」に選ばれましたよ。
ドジャースでは2016年から2019年で47勝を記録、2020年2月にトレードでミネソタ・ツインズに移籍することとなりました。
短縮シーズンで躍動
2020年シーズンはコロナウイルスの影響で短縮シーズンに。その中で前田健太選手は11試合に先発し6勝1敗防御率2.70、オールMLBチームのセカンドチーム先発投手の一人に選出され、サイ・ヤング賞投票で2位にランクインしました。2021年には21先発で6勝5敗という結果を残すもシーズン途中にトミー・ジョン手術を受け、2022年はリハビリで全休、2023年に復帰し20先発で6勝8敗という成績に終わっています。
2023年オフにFAとなったためデトロイト・タイガースと契約し、2024シーズンは29登板17先発で3勝7敗、2025年も前述のように苦しい状況が続いています。
最後に
今回は前田健太選手の引退の噂や日本復帰の可能性、経歴などについて紹介しました。前田健太選手に帰ってきて欲しいと思うカープファンは多いかもしれませんが、「選手として」となると少し意見が割れたりもするかもしれませんね。一野球ファンとしては、やはりまた日本で投げる前田健太選手を見たいところですが、一体どうなるのか気になりますね。